運気 八門人相 房中術 癒しの杜 菜根譚 小説 会報Back No. 合気 蜘蛛之巣伝 死の超剋 霊的食養 心法
西郷派大東流の呼吸法 1
西郷派大東流の呼吸法 2
西郷派大東流の呼吸法 3
home > 西郷派大東流の呼吸法 > 西郷派大東流の呼吸法 2
西郷派大東流の呼吸法 2

脊柱の多々の歪みを矯正する自己整体の呼吸法。下丹田より上の上半身に、猫背などの崩れや、歪みが起っている人は、拇指の「指取りを行って、左右に上肢を捻ると、泉が徐々に解消されていく。指取りを行い、一杯一杯、拇指をとって息を吐きつつ、ゆっくりと左右に動かしていく。この動作を左右両方で行い、丹田呼吸に併せていく。腕の内筋が強化され、次に脊柱付近や、下腹の内筋が強化されていく。

●呼吸法とは何か

 人間の体内には、陽気と、それを消去させ、陰鬱(いんうつ)な世界に誘う「陰気」なるものがある。しかし、現代人の多くはこの「陰気」に冒されている人が少なくない。その元凶を為すものが「ストレス因子」であり、これが種々の悪影響を齎(もたら)す。

 呼吸法の究極の目的は、「気を集める」ことであるが、これが中々難しい。「気を集めた」と自負しても、それが陰気である場合が少なくない。呼吸法をマスターしたと自負する多くの者が集めた気は、殆どが、紛
(まぎ)れもない陰気である。陰気では話にならない。蝕む気であり、この気によっても身も心も蝕まれる。

 陰気を集めた人の多くに、自分は一端
(いっぱし)に武道家を気取ったり、気で敵を吹っ飛ばせると自称している人に多い。しかし、この「気」は紛(まぎ)れもない陰気である。やがて、こうした気で、自称「気」を披露している中で、術者は様々な心身に傷害を起こす人が少なくない。
 「合気」などの自称者にも、こうした気を集め、金銭で講習会を開くなどして、「気功」の名目で、受講生を集める人の気は、多くが陰気であるようだ。

 陰気の危険な部分は、その気が邪気ならびに、外邪で構成された「気」であるからだ。こうした気を遣
(つか)う人の呼吸は、乱れており、その多くは、「吸気」である、納気から始まっていることだ。

 「吸気」と「吐気」を間違える呼吸法の指導者は実に多い。その吸気と吐気の順に呼吸法を指導する指導者の多くは、吸うことから教え、次に、武息
(ぶそく)で云う、「停気(ていき)」を教え、その後に「吐く」と教える。これは非常に危険なことである。あるいは、吸気と吐気の順を正しく指導せず、いい加減に、吸気から吐気が始まると言う指導する人もいる。

 しかし、何はさておいても、最初は吐気であり、その吐き切って、充分に吐き終った後に、吸気が始まる。これを数回繰り替えし、調息法をした後に、武息などの儀法に移るのである。
 「気」を感じる人が実に多い。しかし、陽気だけを感じ、陰気を削除している人が少ない。陰気を削除できないから、ストレス要因を溜め込む。人が病魔に冒されるのは、この陰気が陰圧を高めて高騰
(こうとう)し、それが心身に悪い作用するからである。

静寂を意識し、静かな湖面を観る。無漏(むろ)の事だ。迷いを離れていることであり、「我が思ふ所は無漏に在り」という観息である。

 そこで、気を集めるにしても、清浄無垢(しょうじょう‐むく)な、「精気」を集めなければならない。潔白で、清くて穢(けが)れのない「澄んだもの」を集めるのである。そうしたものを集めるには、騒音のない、都会の喧騒(けんそう)から離れたところの方がよい。こうして精気を集めると、掌に感じるものが発生する。
 普通、気を感じるのは掌
(てのひら)であるが、それ以外に場所に自由に気を感じると云うことは難しい。順に云えば、気を感じるところは、掌であり、次に足の裏である。それは気の循環する出入口を顕わすからだ。大地からの気は、足の裏から吸収し、掌か、顔で終り、そこが出口となっている。その出口から「天の気」に繋(つな)がっているのである。

 人は、天地の間にあり、
「天・人・地」を順を形成している。気を吸収し、あるいは気を発気する。この気の発気と、気の交換は現象人間界で行われ、人は各々に気の交換をしている。その気の交換の中で、気のやり取りをしているのであるが、吸収した気は、ある意味で倍加・持続する。
 これは、「精」を齎
(もたら)す陽気や、陰圧を高める陰気などの隔たりもなく、交換が行われ、更には邪気までも交換される。

 つまり、「気の交換」というのは、何も精を根源とする陽気ばかりではないのである。邪気や外邪も混じるのである。
 これは例えば、通勤や通学時にエネルギーの交換が行われるが、この場合のエネルギーの交換は、消耗するどころか、逆に交換するには都合のいい状態が盛んに起っている。しかし、自分の精を養う都合のいいものばかりではない。多くは、邪に趨
(はし)る邪気が混入する場合が多い。

 普通、人は、この邪気に苦しめられるのである。外邪が体内に入り込むと、これを駆逐する為には、それ以上のエネルギーを必要とする。祓
(はら)い浄(きよ)めの大変な作業が課せられる。こうした作業で、最も有効的な術が、「祓い浄め」である。そして、この有効な方法が、「真言九字(しんごん‐くじ)」である。

九字の切り方、その1・護身秘呪の秘法。


九字の切り方、その2・真言密法卍字の秘法。



●呼吸法ができる人、できない人

 呼吸法と雖(いえど)も、歴(れっき)とした「術」である。「術」である以上、それを理解し、身体に反映させきる人と、そうでない人が出てくる。「そうでない人」の中には、その多くが「何年やっても出来ない人」である。
 「何年やっても出来ない人」は、呼吸法に携わっている時間だけは長いが、一向に呼吸法が完成しない人である。

 こうした人に問題があるのは、技術的な、劣った面を挙げるよりも、問題はその人の考え方に起因する。考え方が貧弱であり、また、武術的な戦闘思想に問題がある。つまり、一種の「信念」の置きどころが間違っているのである。
 このように言うと、何か「精神主義」を奨励しているように聞こえるが、実はそうではない。精神だけでは呼吸法は完成しない。大事なのは、「正しく理解する」ことである。だが、この「正しく理解する」ことが中々できないのである。

 その元凶の一つに、「普段の食生活の間違い」がある。
 普通、「呼吸法と食生活は何の関係もないじゃないか」という考えを持つ人が多い。それは、食生活の内容が、例えば武術上達などとは殆ど関係ないように映るからだ。一般人の考え方は、ただ一生懸命に肉体トレーニングをして、肉体を虐めていれば、それが「肉体を鍛える」ことになり、鍛えられることにより、それで強くなると錯覚してしまうからだ。
 
「肉体トレーニング」イコール「強い」という、単純方程式に行き着いてしまうわけである。

 ところが、単純方程式だけでは、決して強くなれない。強くなれる部分は、単に体力であったり、技を遣う際の肉体的運動神経的反応だけである。しかし、体力も、肉体的運動神経も、若い内のものだけである。40歳の「初老の声を聞けば、こうしたものは退化を始め、60歳になったころは、すっかり影を潜めている。若い時に、肉体を虐めて体力を付けた人や、運動神経ばかりに気を取られて、「クイック・モーション」ばかりをトレーニングした人は、晩年に身体的な故障が多く顕われて来る。
 とれは概ね、次のような事柄に於てである。

決断力や理解度に欠け、その場の臨機応変さが失われて、急場のときは混乱を来す。
忘れっぽく、今習った技が一週間後には忘れて喪失している。
興奮し易く、直ぐにカーッとなって腹を立てる。また、こうした場合、直ぐに感情を押さえることができない。感情で物事を考え、論旨の主体が全般的に感情論である。
男の場合は性的不能であり、女の場合は不感症である。
自分の身だしなみや清潔さに、関心を払わず性格的にも粗暴である。また傲慢(ごうまん)な一面や、横柄な一面を引き摺り、礼儀や作法はクソ喰らえである。
集中力が失せていて、ボーッとすることが多く、行動の反映が成果となって顕われない。
忍耐力に欠け、直ぐに飽きる。根気が無く、他の事に心が奪われ易い。
イライラが起ったり、憂鬱(ゆううつ)が起ったりする。また、水が欲しくなり、疲れ易い。
心配や不安があり、その理由がはっきりしない。まだ来ない、明日への恐怖を抱えている。厭(いや)なことは、後回しにする癖がある。今日できないことは、「明日がある」と思う。しかし、明日になっても出来ない。そこで、また「明日がある」と思う。
10
緊張の連続で、心の休む暇がない。何かに、追い捲くられている不安感がある。
11
午前10時の太陽の烱(ひか)りが眩(まぶ)し過ぎると感じる。日光を凝視する「日想観」が中々できない。夜遅く、また、朝が遅い、
12
瞬時に立つと、立ち眩(くら)みが起り、一瞬、意識喪失状態になる。
13
日中に眠たさが襲う。特に昼食後の、2時から4時の間に懸けては、それが烈しい。
14
猫背、または姿勢が悪く、腰骨の上に正しく脊柱を立てることができない。
15
菓子、ケーキ類、チョコレート類、甘味料や香料が多く遣われたチューインガム類、コーラを始めとする清涼飲料水を摂取した後は、調子がいい気分となる。また、ハンバーガーとコーラは、食品としてとても合っていると思う。また、甘いもの、ケーキ、餅菓子、練り製品が無性に食べたくなる。
16
時々、ガツガツする程、空腹感を感じる。回転寿司、牛丼屋、カレーライス店、たこ焼屋、焼き鳥屋、ハンバーガー屋、ステーキ屋、ファーストフード店、コンビニなどに飛び込みたくなる。
17
暑さや寒さに参る。暑いときは発汗の量が多く、寒いときは冷え性で、冬場は足袋や靴下無しでは過ごせない。暑いときは口が渇き、寒いときは両手両足が冷たい。腰も冷える。
18
喫煙をしている。タバコの常習性が身に付いてしまい、それを吸わないと、イライラする。
19
毎日、量は少ないがアルコールを摂取している。

 以上の事を思い起こしてみて、半数以上も思い当たる節があれば、この人は「何年やっても呼吸法が完成しない人」である。また、「陽気」の発生などあり得ない人である。

 何故ならば、
「低血糖症」で食生活が根本的に間違っているからである。血液中の葡萄糖(ぶどうとう)濃度に問題があるからだ。こうした人は、呼吸法を何年やっていても、決して上達しない。また、これに似た現象として、力(りき)んでばかりで「中々合気揚げが上達しない」と言う人が居るが、この人も、何年やっていても、合気揚げが出来ず、ただ高級技法に眼が奪われて、そればかりを練習している人である。こうした人は呼吸法と同じく、合気揚げも上達しない人である。それは根本的な下地ベースである、食事が間違っているからである。

 低血糖症は食事の間違いから起る。こうした症状のある人は、事故や怪我をし易い。こうした症状の元凶は、精神分裂病者にも見られる。そして、低血糖症と精神的問題の関わり合いは深い。

 低血糖症について論ずるならば、食餌法の間違いにある。普通、人は食物を摂取すると、誰でも血液中の葡萄糖の量が上昇する。正常の人の場合、膵臓
(すいぞう)から分泌されるインシュリン(insulin)によって調整される。それにより分泌量は一定となる。また、インシュリンは膵臓のランゲルハンス島(脊椎動物の膵臓内に散在する内分泌腺組織で、インシュリンやグルカゴンなどを分泌)のB細胞から分泌されるホルモンである。

 分子量5733の小さな蛋白質で、肝臓、骨格筋、脂肪組織などに作用して、葡萄糖、アミノ酸、カリウムの取りこみを促し、グリコーゲンの合成促進や分解抑制の為に働く。また脂肪や蛋白の代謝にも作用し、結果として血糖を減少させる。しかし、その時にインシュリンが不足して、血糖値が上がらない病気が糖尿病である。

 この病気の病根には、精白食品
(白米、白パン、白砂糖、精白塩、化学調味料など)の常食が絡んでいる。次に、饅頭、羊羹、ケーキ、チョコレート、コーラなどの清涼飲料水などを頻繁に摂取すると、血糖値が大幅に上がってしまい、それを調整する為に膵臓から大量のインシュリンが分泌される。

 こうした状態は長期に渡り行われると、膵臓は疲れる。また、インシュリンの大量分泌が常習性をもつ。これがインシュリンの過剰分泌であり、持続的な高血糖かつ糖尿を呈する代謝疾患であり、これを糖尿病と言う。インシュリンの欠乏ならびに作用阻害があり、糖・蛋白・脂質の代謝異常を伴い、口渇・多飲・多尿を呈し、網膜症・腎症・動脈硬化を併発し易い。
 特に、コーラの常飲者は白砂糖の中毒に犯されていて、食事と食事の間などの、食べ物が口の中に入って来ない時には、血液中の葡萄糖が、正常な量よりも減少する。

 本来、葡萄糖は血液中にあって、全身を巡り、水に溶けやすく、還元性を持つ物質
(分子式C6H12O6  D‐グルコース)である。それの巡りが悪くなるのであるから、ありとあらゆる傷害が起り、脳もまた例外ではない。人間の人体は、脳細胞に充分な葡萄糖の供給があってこそ、はじめて正常な働きをするのである。
 しかし、それが正常に行かなくなると、心には空白が起る。あるいはボーッとした状態などは、心の空白である。精神障害者に多く、精神分裂病患者はこの空白に襲われ、ボーッとしたり、イライラなどが起る。

 登校拒否、家庭内暴力、ノイローゼ絡みの神経症、その他の精神疾患は、そもそも食生活の間違いと無関係ではない。一方、性格粗暴者や精神異常者も食生活に間違いがあり、その殆どが、インスタントラーメン、カップ麺、スナック菓子、ケーキ、チョコレート、饅頭、コーラなどの清涼飲料水とファーストフードのハンバーガーなどを食べ、まるで白砂糖の塊を丸呑みするような食生活をしている。これでは、喩え、糖尿病を辛うじて逃れたとしても、低血糖症は逃れられまい。

 昨今の青少年犯罪が多発する中、こうした犯罪に絡んでいる多くは低血糖症患者である。コーラなどの清涼飲料水を多飲すれば、子供だけではなく、働き盛りの壮年層や高齢者も例外ではないだろう。
 現在、アメリカには数千万人に低血糖症患者がいると言われているが、日本もその後を着実に追い掛け、既にアメリカに列ぶ数字に達しているとも関係者は言う。

 元凶は白砂糖であり、多くに日本人は老若男女を問わず、
「白砂糖中毒」を起こし始めているのである。こうした人は、骨などに定着するカルシウムも非常に激減しているはずであるし、心身共に異常状態がはじまっていると言えよう。

 こうした現状下で、呼吸法が本当に成就する人は、限られた人になって来ている。つまり、呼吸法や合気揚げが体質的に出来ない人が増えているのである。この、「体質的に出来ない人」を分類して挙げると次の通りである。

体質的には
食肉や乳製品を好み筋トレを信奉している人、痴呆症予備軍にある人、性格粗暴者や精神異常者、肥満症、拒食症、胃下垂患者、外食中心の食生活者、心臓や血管に異常を持つ人、蓄膿症患者、喘息患者、アレルギー体質者、ジンマシン体質者、インポ、猫背、タバコの喫煙者、コーラなどの清涼飲料水を好む白砂糖中毒者、大酒呑み、足または足の裏が汚い者、足の指が広がらない者、大食漢、脳出血で半身不随になった人、椎間板ヘルニアの手術をした人、冬場を素足で過ごせない人、脳梗塞で斃(たお)れた前科を持つ人など。
精神的には
臆病な人、優柔不断者、頑迷かつ頑固、自己中心で自分勝手、未練を引き摺る人、何事も今日できないことを明日に先送りする人、地道な稽古を嫌う人、思い切りが悪い人、先入観や固定観念が強い人、潔くない人、外野の言葉に左右され八方美人で世間を気にする人、悪想念を抱く人など。

 以上、思い付くまま挙げてみたが、体質的にも精神的にも、昨今は呼吸法やそれに附随する合気揚げの修行に適さない人が急激に増えているのである。それは、生まれて此の方、自分か育った環境とその環境の中で繰り広げられた食生活や、自身の作り上げた思想に、随分と間違ったものを取り込んでしまった人が、呼吸法などの不適格者になっているようだ。
 つまり、こうした不適格者は、「先天の気」は兎も角として、「後天の気」にそもそも問題があり、「気」を強化することができない体質になっているのである。



●気の強化

 全身に気が漲(みなぎ)り、それを体感できる人は、気の強化によって、これまで閉じていた竅(きょう/あな)を開き、深層心理に仕舞われた潜在能力を引き出すことができる。しかし一方、気の弱い人は致命的である。
 気を強化する為には、呼吸法と意識強化の集中法で「陽気」を熱エネルギーに変換し、これを発生させねばならないのであるが、現代人の多くはこの適格者としての適性を失っている人が少なくない。

 さて、呼吸法は単に呼吸法のレベルで終る為に行う行法ではない。呼吸法で得た調息呼吸を、実は一等も二等も高度な、武息や文息に移行させ、レベルアップを図っていかなければならないからである。

武 息
武火呼吸とも言う。武火とは、「強い火」のことを云い、この呼吸こそ、行法に用いる呼吸法である。行法第一段階の呼吸法で、意識をかけた強い呼吸により、下腹の丹田に陽気を発生させる呼吸法である。この呼吸法は、腹式呼吸である「調息」と同じであるが、吐気と吸気の間に「停気」という「とめ」を入れるのが特徴である。「とめ」を行う際には、強い意識を丹田に掛け、陽気の発生を促すわけである。
 また吐気と吸気の間には、同じ「とめ」でも長短により、三通りの違いが出てくる。
(以下口伝につき省略)
文 息
文火呼吸とも言う。文火とは「とろ火」のことをいい、呼吸は調息と同じであるが、これを行う場合は全く意識をかけず、下腹が自動的に動く腹式呼吸である。その動きが非常に幽(かす)かであり、しているかしていないか分からないくらいである。
 この呼吸の特徴は「温養」といって、発生させた陽気を、各経穴で止めて、その箇所を暖め、意識で気を練ることを言う。
(以下口伝につき省略)

 陽気の発生は、呼吸法に於ての中心課題であり、熱エネルギーを発生させることが重要なのである。また、適合者でも、熱エネルギーの変換する能力や、これを感じられないと云う人は、性欲や精液に代表される「性的エネルギー」を、意識の集中と陽気発生の為に、肛門の括約筋を充分に動かして鍛え、これにより陽気を発生させなければならない。

 陽気の発生であるが、性的エネルギーが大きく精力的である人は、また、陽気の発生も大きいと言うことである。最初に発生した性的エネルギーを男根の法に廻すのではなく、その箇所を回避して会陰
(えいん)後ろの「尾閭(びろう)」に導き、更に命門(めいもん)へと招き入れなければならない。もし、幾ら性的エネルギーが強い人でも、男根の方へ送ってしまえば、それは単に射精として精気が浪費され、丹田には幾ら藻掻いても陽気が蓄積できないからである。

 医学的に言って、熱量の多い人程、精力が強いのであるが、その精力を男根に送ってしまえば、元も子もないのである。また、熱量の多い人は、熱量が遍在していないと言う事が条件となり、男根の方へばかり気を通してはならない。
 一方で熱量が多いと言う事は、これが遍在している場合、下手をすると様々な病因を誘発するのである。ここに熱量の多い人が病気になる病因がある。そして、熱量の多い人は、多くが、実は正気ではなく、邪気ばかりを集めて、「自分は精力がある」などと自称しているのである。この邪気こそ、病気の根源なのである。



  運気     八門人相     房中術     癒しの杜     菜根譚     小説     会報Back No.     合気     蜘蛛之巣伝     死の超剋     霊的食養     心法