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国際食糧政策 2


●愛すべき庶民的微生物の危機

 さて、世界は私たち大衆・庶民の知らない所で、多くの陰謀が渦巻き、その渦の中に、好むと好まざるとに関わらず、人類は巻き込まれようとしている。
 かつて「大衆」と云う言葉は、裁判所の定義する
「善良な市民」であった。置き換えれば、意志決定権のない「無力な善人」でもある。この定義の根拠は、「可もなく不可もなく、従順で、社会ルールを守り、底辺を支える愛すべき庶民的微生物」に、その源を発している。

 ところがこの
「愛すべき庶民的微生物」にも、異変が起き始めた。
 かつて中国の五行説思想の中では、人間の人体は、天体の大宇宙に対して「小宇宙」に喩
(たと)えられた。事実、この小宇宙では、天体社会と同じような構図で、歴史が刻まれている。

 その喩
(たと)えは、現象人間界の弱肉強食の世界を、大脳生理学の鬩(せめ)ぎ合いの世界(間脳という部位は「第三の目」という霊眼の働きを司っていたが、知性体が封じられ、享楽と遊戯と物質思考に走る物質文明を創造した)に喩えたり、または腸内微生物の世界に喩えたりする。
 消化器官内は、腸内微生物が暮らし難
(にく)い環境になりつつある。これは、まさに「この世」での生活が、日増しに困難になって来て、世情不安を作り出していると言う、今日の由々しき現実と酷似する。つまり生存環境の悪化である。

 生存環境が悪化すると、地球上の多くの生物は、腸内微生物と同様に混乱が生じ始めた。この混乱によって、死滅する腸内微生物も、数も、いまや増加の一途を辿っている。また、これによって暴動が起る事は、これまでの人類の歴史を振り返れば一目瞭然であろう。
 暴動が起これば、多くの生物に見られるように、「善と悪」や「陰陽」の中庸
(ちゅうよう)バランスが崩れ、殺し合いなどの「共食い」が始まる。

 更に、雄
(オス)・雌(メス)の異性間の正常関係が狂わされ、同性同士が結びついて同性愛関係となり、一定量以上、増殖してはならない連中までが増加する現象が起る。これらはマウス実験などでも見られ、この関係を超小型のミクロの世界に置き換えたのが、腸内微生物の世界である。
 これは人間社会でも、同じ現象が起っている。

 物質至上主義が持て囃
(はや)され、物質一辺倒、科学一辺倒になって来ると、社会構造全体の遠心分離器化した器の回転数が高速化する。高速化すれば、そこから弾(はじ)き出される者が出て来る。常識とは異なった考えの者が出て来る。これまでの秩序や道義を破壊しても、何とも思わない者が出て来る。その結果、常識は一変する。価値観も変わる。奇抜なファッションが表面化する。愛情の表現も変わる。これまでの愛情は、情愛から肉愛へと変化する。性欲のみが、愛の表現型へと変わる。

 そうなると必ず同性愛現象が起る。生物学的に云う、ホモ接合体の出現である。これが現代社会の恥部とも云うべき「ホモ増加現象」である。
 彼等は市民権を求めて運動をする。これにより、畸形
(きけい)なる思考が常識化する。文明が衰退するのは、これまでの常識が一変し、肉愛に傾いた時に、その文明は崩壊している。これは歴史を見れば明らかである。ローマ帝国の滅亡は、これを如実に物語っている。西ローマ帝国は、476年ゲルマン人オドアケルに滅ぼされた。東ローマ帝国は、建国以来千余年にして1453年、トルコに滅ぼされた。
 現代人が、滅ぼされるローマ帝国のような、腸内微生物と同じような環境に置かれていることは疑いようもない。

 今日の地球では、環境汚染が進み、食品ばかりでなく、生命の根源である飲料水にも、安全と安心を脅
(おびや)かす、元凶の触手が伸び始めている。安全で、安心して飲める水を探す事も、現代人に課せられた一つの徒労になりつつある。
 かつての高度成長期の高台の垂れ流しで、水を汚染させたツケが、いま廻って来たからである。安全で安心だった、かつての水は、今や「毒水」と化しているのである。

 人間の腸の構造を考えた場合、これは植物における「根の構造」と、全く同じであると言う事に気付かされる。
 もしも、これらの毒水を飲み続けて、農薬に守られて育った米や、均整のとれた美しい色をしたトマト・レタス・キュウリ・茄子
(なす)、その他の温室育ちの緑色野菜や、あるいは食品添加物たっぷりの舌触りのよい食品を毎日食べ続けたら、私たちの躰(からだ)は一体どうなるであろうか。

 肉体が病変するばかりでなく、思考や価値観にも狂いが生じて来る。物事の善悪が崩れ、陰陽の中庸バランスが崩れ始めている、人間社会の今日の実情を見れば、人間社会も、腸内の微生物世界と同じ事が繰り広げられていることが分かる。人間社会でも、腸内の微生物世界でも、これまで、底辺を支えていた
「愛すべき庶民的微生物」の数が激変・激少している事である。現代社会の偽らざる正体は、腸内微生物の生態系同様に、異常事態が発生しているのである。

 腸内世界で例えれば「腸内異常醗酵」である。

 「愛すべき庶民的微生物」は、腸内異常醗酵によって苦しめられ、苛められて、テロや暴動によって、次々に抹殺されているのである。

 昨今の人間社会での不穏を呈する世情不安は、まさに腸内微生物の世界と全く同じの、生態系の異常と看做
(みな)すべきであろう。
 この生態系の異常は、腸内での発生する異常醗酵の、大量のガス化である。これにより放屁
(おなら)も臭くなり、大便も臭くなって、便秘や下痢と言う異常現象が起る。こうした状態が、現代人の腸内で激化し、異常醗酵化し、日常化しているという事なのである。
 そして不快な悪臭の根源は、食肉や乳製品、肉加工食品が齎
(もたら)す、人体に有害な動蛋白であった。

腸内に異常醗酵を起こさせる食肉や乳製品使用の食事。精白ライスに、すりおろしたチーズやパン粉などをふりかけたグラタンは腸内で乳製品特有の異常醗酵を起こさせ、葡萄酒・酢・油・香辛料などを混ぜた漬け汁に漬け込んだ食肉のマリネなどは、二級アミンや硫化水素やアンモニアが発生して、腸内での停滞現象が起る。
 やがて、これらが腸内の腐敗物質となり、長期の宿便の形態を取る。そして、こうした宿便は炎症を招き、この炎症はガンへと病変する。

 悪臭の最大の原因は、硫化水素(鶏卵のような悪臭を持つ可燃性の毒性気体)、アンモニア(窒素と水素との化合物で、刺激性の悪臭ある無色の気体)、フェノール(特有の臭気をもつ無色の結晶で有毒)、インドール(不快な臭気をもち糞に含まれる)などの有毒物質であり、動蛋白によって持ち込まれた腸内微生物群は、環境の悪化で起こした時に生成される物質である。ガン患者の放屁や大便は非常に臭いものである。

 これは腸内異常醗酵によって、動蛋白や水道水などの有毒物質が過剰に生成され、その結果として元凶が顕われたものであり、これ等の有毒物質は、やがて腸壁から吸収されて、血管に入り、門脈
(毛細血管から移行した静脈が再び毛細血管に分れるもの)と肝臓のチェックを旨く潜り抜け、これが各臓器の隅々にまで運ばれてしまうのである。そしてそこで、これまで正常だった細胞が炎症を起こし、「ガン化」するのである。

 臭い放屁、臭い大便は腸内で異常醗酵が起っている証拠である。これは消化器官内部で、実に多量多彩な有毒物質が生成されていると言う証拠でもある。

 夜の喧騒
(けんそう)や、激しいビートのロック音楽等に曝(さら)されるような生活をしていると、心の平安の安らぎは崩され、静寂な静けさは乱されて、慎(つつし)みを忘れた食生活は、やがて動蛋白を中心とする暴飲暴食に趨(はし)ってしまうのである。
 また、これが社会を狂わす元凶となり、現象人間界が大きな歪
(ひず)みで揺らぐ深刻な問題が発生するのである。

 暴走族が夜中に駆け回る、道路の近くにお住まいの方は分かると思うのであろうが、彼等の不穏分子が夜中に駆け回る実情下に、果たして安らぎを齎す眠りは訪れるであろうか。
 こうした事態も、実は騒音とロック音楽で大脳皮質を刺戟
(しげき)する異常性が起り、そこはまさに腸内微生物の「愛すべき庶民的微生物」の精神的抹殺が行われているという、同じ現象が起こっているのである。こうした凶事を持ち込んだのは、肉や乳製品を摂取するという欧米から持ち込まれた動蛋白食品であった。

 そこで、「食」の改革と、心と魂を洗い、磨く、穀物菜食の重要性を訴えているのである。人間は「食の化身」である。また、何を為
(な)すにも、基本は「食」にある。
 しかし実情は、日本人が簡単に食糧を自給自足出来るだけの状態になく、その多くは海外からの輸入に頼っている。そして海外から輸入される多くの食糧は、日本人の霊的神性を曇らし、霊的波調を狂わせるものばかりである。
 このように「食」が乱れていたのでは、何事も始まらない。肉食に乳製品と云った元凶の食に頼りながら、開運だの、神祀りなどをしても、根本である「食」が狂っていたのでは、神の「力添え」などあり得ない。

 まず、人間は礼儀を正
(ただ)し、「型」を糺す必要がある。その為には、まず自分自身の魂と心の清浄化から始めなければならない。それ故、玄米を中心とした「穀物菜食」の実践が重要課題になるのである。

 では、何故こうまでに穀物菜食が重要なのでしょうか。
 それは、人間は「食」の中に
「多くの吉事の有無」が隠され、これが人間の運命の明暗を分けていると言う事です
 では、その吉事に結びつく利点を上げてみよう。

身・魂・心を養う完全無欠の栄養食が、玄米を中心とした「穀物菜食」であり、粗食小食に徹すれば開運に繋がること。
以上の食物は、血液を浄血する大きな働きがあり、浄血されれば、霊的神性が高まり、神気の正気を受け易くなること。
以上を食する事で、病気に罹(かか)り難い体質となり、邪気や外邪を受け難くなること。また、地縛霊や浮遊霊と化した先祖の死霊の波調に共鳴する事がなくなり、統合失調症などの精神障害に罹り難くなる。
以上を食する事で、怪我や事故、不和や争いと云った不幸現象が極力小さくなること。
以上を食する事で、大難が小難になり、余計な心配事や不安が減り、無駄な迷いや悩みが減少すること。また節食に繋がるので、食糧費やそれに伴う燃料費が半減する。
以上を食する事で、躰が軽快になり、疲れ難くなり、時間が有効に使えること。
以上を食する事で、判断力、直感力、記憶力、思考力が高まる。
以上を食する事で、運が開け、運勢に勢いがつく。凶運を吉運に転ずる事ができる。
以上を食する事で、心が豊かになり、歓喜を観じ、肚(はら)が据わって度胸が出来て来る。

 そして玄米を中心とした「穀物菜食」の実践の有効性は、科学的にも、歴史学的にも、神霊学的にも、全く疑いようがない。

穀物菜食の食餌法。玄米を中心とした未精白米を主食とし、それに煮野菜食を実践すると、血液は一ヵ月足らずでサラサラとなる。そして、「よく噛む」ということが体質をよくする極め手となる。

 しかし、世の多くの人々は、穀物菜食を実行しようと思っても、難しいとか、半ば強制的では辛いばかりで長続きしないとか、味が薄味なので美味ではないとかの、不平と御託(ごたく)ばかりを並べ、こうした理由で以上の食する事を止めて、明らかに躰には有害であると断定できる食肉や乳製品ばかりの乱れた、慎みのない食事をしている実情は、何とも不思議な限りである。まるで、自ら不運と不幸現象の中に身を曝(さら)し、この領域の止まろうとする考え方自体が、自分で自分の墓穴を掘っているという気がしてならない。

 しかし、以上の食餌法
(しょくじ‐ほう)を敢て、無理矢理に他人に押し付けたり、薦める事はしない。せめて「四ツ足の肉」を断ち、未精白の玄米と、白米の半々の食事に切り替えるくらいは、いつでも出来るのではないかと思う。

 凶運を吉運に転じ、不幸現象の影響を最小限度に止め、地縛霊
(じばく‐れい)や浮遊霊(ふゆう‐れい)などの邪気や外邪に妨げられる事なく、霊的神性を高めて、神からの「力添え」を頂く為には、それなりに魂と心を洗い、磨いた状態になっていなければいなければならない。



●ヒトの食性は歯型で分かる

 では、魂と心を洗い、磨いた状態を実現させる為には、どうしたらよいのであろうか。
 それは、日々摂取する「食」にかかっていると言えよう。食は、人体を造り、人体は食の化身であるからである。同時に、食の正しい食餌法を実践しなければならない。つまり「一二三
(ひふみの祝詞)の食餌法」の実践である。

 その基本は、まず、身土不二
(しんど‐ふじ)の思想に基づき、自分の棲(す)む土地の近くで採れた穀物、野菜、魚介海藻類を食べる事である。したって、遠く離れた異国の地で育った食肉、ヨーグルト(どんなに優れたものであっても、日本人はこれを消化する酵素が少ない)などの乳製品、農作物や乾物類は、日本人には不適当であると言う事である。

 次に、よく噛むという事で、よく噛みながら、唾液と十分に混ぜ合わせる事である。人の唾液には、アミラーゼ
Amylase/酵素の一つで、澱粉・アミロース・グリコーゲンなどを液化・糖化してマルトースやグルコースなどを生ずる)やマルターゼMaltase/麦芽糖(マルトース)を2分子のブドウ糖に分解する酵素、アルファ(α)グルコシダーゼの慣用名)などの消化酵素を含み、澱粉を一部消化し、また食物を呑み下し易くする成分が含まれている。また、唾液とよく混ぜ合わせる事は、発ガン予防にも繋(つな)がり、食事療法におけるガン治療は玄米穀物の雑穀ご飯を、唾液と混ぜ合わせながら「よく噛む」ことから始まる。

 人間はその歯型から見て、草食動物である。生物学上は穀物菜食をする哺乳動物である。したがって、全く肉食をする必要はないのである。ヒトの歯型を見れば、それは菜食を告げている事が一目瞭然であり、歯型のうちでも「臼歯
(きゅうし)」は、人間が穀物菜食の哺乳動物である事を顕わしているのである。

ヒトの歯の構造による穀物菜食性

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 日本人は伝統的の古来より穀物菜食を行って来た民族である。したがって、必然的にその躰付きは、菜食に適応する体躯(たいく)となっている。
 しかし、日本人だけがこうした体躯構造をしていると考えるのは、実に短見である。人間は、民族や人種に関係なく、穀物菜食に適するように造られているのである。その一例を示すのが「歯型」である。

 人間の歯は、成人で通常32本であるが、その中でも20本が臼歯である。臼歯は「うす」のような形をした歯であり、これは穀物を噛み砕き、擂
(す)り潰すのに便利なように出来ている。また門歯と呼ばれる歯は、8本あり、前歯の部分は、根菜や葉菜を包丁のように切る為に造られた歯である。

 残りの4本は、「犬歯」という歯であり、尖
(とが)った形をした歯である。肉食常食者の中には、犬歯こそ、人間が肉食をする為に生まれて来たのだと主張する人もいるが、これは大きな誤りである。犬歯は肉食をする為の、肉を切り裂く歯ではなく、木の実などの固い物を砕く時に使われる歯なのである。
 この事から、人間の歯は、32本が総
(すべ)て、穀物菜食をする為に神から与えられた歯であると言う事が分かる。

 現代人の肉食主義による誤りは、犬歯の解釈であり、犬歯は人間が肉食をする為に造られた歯ではないと言う事だ。
 ちなみに、人間が食肉などの動物食を摂り過ぎると、犬歯は徐々に尖って来て、肉食動物のように大きく鋭くなり、これが成長すると門歯より長くなると言う。一方、犬に植物性のエサを与え続けると、犬の犬歯は総て抜け落ち、その相貌は、非常に穏やかになると言う興味深い報告がなされている。

 人間も体力主義で押しまくる人間程、食肉を好み、その性格も好戦的で、いつも人と争っていないと気が済まない相貌となる。そしてこれは人相に反映され、ただ怕
(こわ)いだけの、強(こわ)持ての人間に成り下がる。若いうちは、強持てでも良いであろうが、これ以外に能がないとしたら、晩年は実に哀れなものである。やはり、人間は年齢と共に腰を低くし、刺(とげ)が抜け落ちるが如く、円熟して、円(まる)くなりたいものである。



●金さえ出せば何でも食べられると言う日本人の食物観

 次に、ゆったりとした気持ちで、喜びをもって食べ、人間を生かしてくれ、自分の命を捧げてくれた食物に対して感謝の心を抱く事である。今日の日本人で、食事をする時どれ程の人が、命を捧げて犧牲になった食物に対し、「感謝の念」を抱いているであろうか。

 今日の日本人は、金さえ出せば、何でも、幾らでも、簡単に手に入ると安易に考えているのではないではないだろうか。
 こうした金銭至上主義的な考え方が、人間を不幸に陥れ、病気や戦争が世界中に蔓延
(まんえん)しているのではないではないだろうか。また、国は国で病み、世界は世界で病み、山も川も海も総てが病んでいる。これこそが不幸現象の元凶ではないではないだろうか。
 そして、総ての基本は「食」であり、食への乱れと慎みを忘れていると言うのが「現代」という時代なのである。

 食への慎みを忘れ、食への乱れを生じさせて、現実には種々の凶事が派生している。その凶事の元凶こそ、「食べないで死ぬのではなく、食べ過ぎて死ぬ」という、過食や飽食が、一切の不幸現象の元凶になっている事が分かる。
 戦争や病気と云った世界の不幸現象の根本には、「食」が密接な関係を持っていて、災いの種は、此処から派生している事が分かる。

 そして、以上の述べた
「粗食少食」に徹すれば、人間がこの現象会を生き抜いて行く食糧相当数は、「今の半分」で済むと言う事である。これこそ「省エネ」の原点ではないだろうか。
 人間が食餌法を実践し、粗食少食に徹すれば霊的神性は徐々に向上するが、これが向上するに従って、食事の量も半減し、粗食少食になって行くのは必然的な流れである。何故ならば、粗食少食は血液を浄化し、頭脳明晰にする為、運勢に勢いをつけ、揺るぎない「吉運」に転ずる秘訣を秘めているからである。

 また、強運を掴
(つか)む一つの養生訓として、人間は朝の日の出と共に起き、夜、早めに寝ると言う事を心掛ければ、自分が人生に掲げた目標に限り無く近付くことができ、必ず幸運な人生が歩める筈である。これこそ、単純明解な理論ではないか。何も、難しい理屈や特別な行法など、何も要(い)らないのである。

 これを世界中の人々が実践すれば、聖書の預言されているハルマゲドンとか、気象庁や地震学会が予測する東京大地震のような、大天変地異など、起りようはないのである。

 もし仮に、日本中の国民すべてが、肉食や乳製品などの動蛋白摂取を一切止めて、穀物菜食に切り替えた場合
(この可能性は限り無くゼロに近いが)、まず、日本国内でのコメの自給率は完全に達成する事が出来る。日本は、自給自足が出来ない国であると思われがちだが、工夫すれば、多くの見落とした部分に、自給自足の可能性が残っている。
 しかし、これを真剣に考える政治家や経済戦略家は、殆ど皆無と云った状態である。

 そして日本の盲点は、自給自足できないと言う、輸入経済の上に胡座
(あぐら)をかき、お金で世界中の食糧倉庫から、珍味や美食の食材を買い集めている事である。
 これは他人の家に土足で上がり、他人の米櫃
(こめびつ)の中に、勝手に手を突っ込み、お金でその量を計ると言った傲慢(ごうまん)な行為に匹敵するのではないだろうか。そして、そこの家の人の口には、一粒の米も入らず、お金によって、自分のところの食糧が持ち去られると言う、恨みに似た唸(ねん)を落して行くことになる。
 また、世界中の倉庫から食材を買い漁
(あさ)るという行為が、今日の日本の飽食を支えていると言う現実を忘れてはならない。

 それにも況
(ま)して、日本は南北に長い島国列島である。この列島の一番の弱点を上げれば、これは日本の地形と地理上の位置から考えても明白となる。日本人はこの国で、無力な金持ちになったとしても、何処まで生き続けることができるのか。



●軟弱な国家・日本

 アジア大陸と太平洋に位置する日本は、非日常の異変によって、直ぐに世界戦争に巻き込まれ易い状態にある。海岸線が長く、縦深(じゅうしん)の浅い日本の国土は防衛上から言っても、非常に守り難い地形をしている。
 更に、日本の国土をよく観察してみると、狭い平野に人口と機能が集中し、地形は「核攻撃」に脆弱
(ぜいじゃく)な状態にある。東京や大阪などの大都市は、その典型的な地形と言えよう。

 太平洋戦争末期、広島や長崎にアメリカ陸軍のB29重爆撃機が、日本の制空圏
【註】大戦末期にも、源田実海軍大佐が率いる、「源田サーカス」の異名をとる海軍最新鋭の「紫電改」を配した松山航空隊があったが)を簡単に超えて、人類初の原子爆弾を頭上に浴びたのも、海岸線が長いと言う守り難い国土上の地形にあった。

 こうした当時の歴史的事実を、今日の社会に当て嵌
(は)めてみると、食糧と資源を運ぶ、長いシーレーンを維持するのも、また、これを守ることは至難の業(わざ)と思われる。
 更に、日本人が古来より、ユーラシア大陸やヨーロッパ大陸の民族と異なり、何よりも異民族戦争の経験が殆どない。僅かに「元冦の役」の二回
(1274年の文永11年と1281年の弘安4年)の蒙古来襲のみを経験しただけであり、その他には異民族戦争の経験がない。こうした経験の乏しい民族は、元々、軍事戦略思考が根本的に欠落していて、太平洋戦争の無惨な惨敗は、この事を明確に証明している。

 そして、日本人の軍事思想の欠落は、太平洋戦争中の経験が示すように、十年や二十年で中々直るものではない。したがって、今日の日本の在
(あ)り方は、世界平和を守る為には、あらゆる手段を講じてこれに貢献し、あらゆる行動をとる必要があるが、平和ボケした日本人に、こうした行動をとる勇気はなさそうだ。

 また日本政府の弱腰外交をみても分かるように、世界平和を守る為には、相当の経済的犧牲と、幾分かの人的犧牲も覚悟しなければならないだろう。
 しかし、北朝鮮
(朝鮮民主主義共和国)のような世界平和を乱す国に対して、制裁措置を加え、経済的制裁は率先実行するべきなのであるが、八方美人の形をとる日本政府は、以上を発動する決断力がなく、また現在の日本の政治家の中にも、これを断固決断しうる政治家は、一人もいないと云っていいだろう。

 日本政府の八方美人と弱腰外交は、世界の周知の通りである。特に、日本のこの弱腰に付け込むのが北朝鮮の金日正
(キム‐ジョンイル)のやり方だ。金日正の対日観は「脅せば取れる」なのである。

 さて、2002年9月17日、小泉純一郎元首相と金日正総書記による日朝首脳会議が、北朝鮮の首都・平壌
(ピョンヤン)市内の百花園(ペッカォン)迎賓館で行われた。その時、金日正は北朝鮮による日本人達の事実を認め、「まことに忌(いま)わしい出来事だった。遺憾であり、率直にお詫びしたい。1970〜80年代の始めにかけて特殊機関の一部の妄動と英雄主義の結果と考える」と、謝罪と思えるような言動を口にした。

 これは北朝鮮が、自分達が拉致と云うテロを行なったことを認めた言葉である。北朝鮮自らが、日本の主権を昂然と侵害したことを認める言葉を吐いたのである。ところが日本政府は、北朝鮮に対し拉致問題に、何ら具体的な解決策を論じることはなかった。拉致問題に論及するどころか、「両首脳は、日朝間の不幸な過去を精算し、日本側は過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大な損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びを表明し、国交正常化後、双方が適切と考える期間にわたり、無償資金協力、低金利の長期借款供与および国際機関を通じた人道主義的支援などの経済協力を実施する」という『日朝平壌共同宣言』に署名したのである。

 そして拉致問題に関しての論及と云えば、「日本国民の生命と安全に関わる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることのないよう適切な措置をとることを確認した」という程度の曖昧
(あいまい)なものに止まった。
 此処での日本政府の、この時の態度であるが、金日正は北朝鮮のテロを認めているのである。つまり、北朝鮮側は自分達がテロリストであることを認めたのだ。したがって、何故このテロリストと共同宣言に署名をしなければならないのか。

 この時、小泉純一郎と日本外務省は、日朝国交樹立を成功させて、その功労者になることのみを考えていたのである。自国民のことなど、念頭になかったのである。
 この、肝心要
(かんじん‐かなめ)の正念場において、小泉純一郎は、国民の利益の為に何もしなかったのである。しかし、金日正は拉致を認め、更には国家主権の侵害を認めたのである。それなのに何もしない。不可解千万である。
 その時、小泉純一郎は日本国の首相として、北朝鮮の、あるいは金日正の責任を追求しなかったのか。日本人50名以上が北朝鮮に拉致され、その上、8名が死んだと金日正は認めたのである。それなのに、何故の共同宣言の署名なのか。

 私たち日本国民は、こうした弱腰外交しか展開できず、脅されれば幾らでも外国に無償資金援助をする国家に属し、その下で、国民の血と汗の結晶である膏血
(こうけつ)を搾(しぼ)り取られているのである。

 そして、日本の政党と云えば、金日成
(キム‐イルソン)ならびに、金日正のテロ政権に1968年まで擁護をして来たのは日本共産党だった。共産党は「拉致は疑惑だ」と、国会や機関紙の『赤旗』上で声高に主張し続けたのである。

 また、1970年から今日までテロ政権を支持して来たのは、当時の日本社会党であり、現在の社民党である。特に当時の社民党の土井党首は、北朝鮮の拉致を徹底的に否定して来た政治家であった。しかし、その間違いに対し、一言も言及のないのは何故か。

 更には、自民党に至っては、1990年から金日正テロ政権のお先棒を担ぎ、北朝鮮にコメの援助を惜しみなく行っているのである。95年から98年にかけて、日本政府はこれまで100万トンあまりのコメを北朝鮮に支援して来たのである。金丸信、渡辺美智雄、加藤紘一、野中広務、河野洋平、中山正暉
(まさあき)の各氏であった。彼等の支援によるコメ支援も、もとはと云えば、国民に血税から捻り出されたものである。

 北朝鮮の外交政策には全くのところ、一貫性がないが、もっとも一貫性のないのは、日本の政治家の判断であり、また彼等が下す決定が、情勢判断に全くの的外れであることだ。
 更に国際間の政治家群を見れば、北朝鮮の今日を支えているのは、中国、アメリカ、韓国、日本の政治家達である。金日正が失脚しないように、食糧や金を一生懸命に与えて、彼の独裁を支援しているのである。何とも不思議な政治構造である。

 日本と言う、今日の与野党を含む政治家に牛耳られているこの国は、果たして政治家に良識と言うものがあるのか。
 また、20年以上も、自国民が拉致されて、自国の国民を救出できずにいるのである。国家の主権を侵されても、制裁措置の取れない政府ならびに、自国の国民が拉致されたと言う事実に、何の関心を示さない多くの日本国民は、果たして、「民主」を口にし、「デモクラシー」を口にしながらも、いったい日本を、どのような国家に築こうとしているのか、甚だ疑問の限りである。

 もしこの背後に、アメリカの国際的な食糧政策が絡んでいたら、今後の日本は、更に騙
(だま)し取られる運命を免れないだろう。アメリカは、日本と違って、北朝鮮に対して「常識は通用しない国」と踏んでいるだろう。
 これを敢えて云えば、北朝鮮は「飢餓だからミサイルが開発できた」といえなくはないのか。
 これまで400万人以上もの自国民を餓死させておいて口減らしをし、単に食糧を浮かせただけではなかったか。

 北朝鮮と言う国は、人工的に、かつ人災によって、作り出した飢餓と餓死者を口実に、国際援助を取り込んでいるのである。それを核とミサイルの開発に当てるという、あくどい離れ技をやってのける国なのである。核とミサイルでアメリカを脅し、あるいは日本を脅し、その結果、アメリカは日本を自国の追随型国家の鋳型
(いがた)に嵌(は)め込もうとしているのである。

 今では「核開発をしている」と開き直った北朝鮮に対し、2002年の平壌での首脳会議は、日朝国交正常化を推進し、明言した。その上で、再度コメ25万トン、医薬品1千万ドルを無償提供する報奨に応じたのである。まさに泥棒に追い銭だった。

 そして、こうした状況に関わらずも、非常に不可解なのは、北朝鮮の「核開発を食い止める」という名目を掲げながらも、アメリカは北朝鮮の核開発に役立つ軽水炉
【註】炉心の冷却と中性子の減速の為に普通の水を用いた原子炉で、加圧水型(PWR)と沸騰水型(BWR)とに分けられる。燃料はともに濃縮ウラン)を一基ならず二基までも提供を約束したのな何故か。

 この不可解な謎を探究すると、アメリカには「金日正政権の北朝鮮を温存したい」という勢力があり、共和党や民主党の対立を越えて、こういう意向が働いているのではないかという疑問である。
 アメリカには、金日正のような、簡単にテロをやってのける暴れ者がいることに、利益を見い出す勢力があることが窺
(うかが)われる。朝鮮半島にテロ国家と云う北朝鮮の作り出す緊張があれば、それだけで日本と韓国に武器が売れるだけでなく、食糧事情さえも両国を自由にコントロールできる利益が見い出されるのである。

 アメリカの勢力筋は、金日正が、核とミサイルを振り翳
(かざ)して日本を脅せば、日本はアメリカに益々縋(すが)り付き、軍事同盟は一層強固になると踏んでいるのだろう。
 つまり、金日正テロ政権が頑張れば頑張るほど、アメリカには利益が転がり込むのである。事実、日本がアメリカのからお棒を担いで、イラク派兵に踏み切った時の首相・小泉純一郎が口実にしたことは、「北朝鮮の脅威からアメリカに守ってもらうため」だったのである。アメリカにコントロールされる政治形態が、既に日本政府には出来上がっているといえるのではないか。

 更に、「利益」という面から考えれば、中国も金日正の暴れ者のお陰で、多大な利益にありついているのである。この暴れ者を抑える事ができるのは、「中国だけ」と思わせるイメージを植え付け、これを中国は「対米カード」に使っているのである。何故ならば、中国が北朝鮮の殺生与奪の権を握っているのは周知の通りであるからだ。そして中国のポーズは「狡猾な困惑」である。

 中国の狡猾なポーズは、朝鮮半島に自国の忠実な傀儡
(かいらい)政権を作ろうと思えば出来ないはずはないのに、それを敢えてしない。それでは「対米カード」の効果が薄れるからだ。したがって、金日正政権はテロ国家で、暴れ者であるから大きな価値があるのである。

 こうした考えてくると、日本の運命は、アメリカと中国の動向と無関係でないことが分かるであろう。その意味からすれば、今後厳しい国難が予想されることは明白である。



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