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支配層が企む食のコントロール 2


●西欧では肉や乳製品は下層階級の食べ物であった

 ギリシャの哲学者・ピタゴラスは徹底した穀類菜食主義者であった。ピタゴラス自身は肉食の怖さを十分に知り抜いていて、これをあえて実行しなかったのである。食肉の弊害を知っていたからである。

 さて天文学は、数学や音楽と共に、ピタゴラスが重視した学問であった。ピタゴラスの説いた天文学は、現代のように宇宙物理学が発達していない訳であるから、その学説には当然の如く、オカルト的な神秘主義が入り込み、その学説の主体は直観力であり、天才的な啓示によってしか、宇宙の天球を説明することが出来なかった。

 ピタゴラスの生きた時代は、紀元前570年頃であるから、この時代の多くの人々は、この世の中は総て平面であり、太陽や月や星々は、大地の主体を為
(な)す地球を中心に動いていると信じていた。
 しかしピタゴラスは、こうした風潮の中でも臆する事なく、世界を構成するのは四代元素であると考えていた。つまり古代のギリシャの哲人達は、四大元素を構成する地・風・火・水のうち、火が最も重要であると考えたのである。それは宇宙の中心を取り巻く天界を、くまなく照らし、更に燃やし、光を放つのは「火」であると考えたからである。

 そして宇宙は、この火球を中心として、星々の営みが展開されていると考えたのである。彼は宇宙を、まず10個の天球に分類し、10の同心円によって、宇宙そのものを象徴化しようとしたのである。

 当時のピタゴラスの集団は、「ピタゴラス教団」
【註】ピタゴラスの教えを信奉しする学徒または教徒で構成し、霊魂の不死と輪廻(りんね)を信じ、霊魂の救いのためその浄化を説いた。世界の根源は数であり、一切は偶数と奇数とから成るとし、特に数学・天文学・音楽の進歩に寄与した。紀元前5〜4世紀に栄え、フィロラオス・アルキタスが著名な代表者となって、この教団のまたの名を「ピタゴラス学派」と称した。一旦は消滅状態となったが、前1世紀には新ピタゴラス学派としてその伝統が復活した)と称された。そしてこの教団では、神聖なる数字は「10」であり、「10」こそ、あらゆる部分の合計と、万物の完全性を顕わしたのである。それは正三角形に象徴されている。
 正三角形の中に、10個の点が並ぶテトラクテュスは、宇宙の神秘を象徴するもので、その象徴図形として最も有名なのは、五芒星形
(ペンタグラム)や正五角形(ペンタゴン)である。そして、五芒星形と正五角形を神聖護符としたのである。

ピタゴラス教団の神聖護符

 ピタゴラス教団は、また不死と輪廻を信仰する教団である。魂は永遠であるということを、最大の教義にしているのである。
 この教団では、お互いを次ぎのような言葉で縛り、それを誓い合う事で、神聖なる神の代行を自らが果たしていると自負したのである。
 「われらが魂に、尽きる事の無い自然界を源泉として、その根拠たるテトラクテュスを、これを恵みし人であるピタゴラスにかけて誓う」という、言葉をお互いに交わし、神聖なる数字の「10」を重要視したのである。

 神聖数「10」は、10個の天体により、宇宙は構成されていると説いている。その宇宙の構成の中心は火球であり、火球は「神火」であると考えたのである。宇宙の誕生は神火より始まり、七つの惑星と地球、更には人間の目には決して触れる事の出来ない「アンティクトン」と呼ばれる神秘なる天体が続くのである。

 アンティクトンについては、様々な諸説があるが、最も有力なのは、地球と同じ軌道を回転する暗黒惑星が有名であり、この惑星は、地球から対角に当たる正反対の場所に位置している為、いつも太陽に妨げられて、決して見る事の出来ない惑星であるとされている。そしてこの惑星の存在については、占星術師や学者達が、長きに亘って議論されて来たのである。

 では何故、ピタゴラス教団はペンタグラムやペンタゴンを重要視し、これを神聖数としたのか。
 まず、ピタゴラスの数学論は、主な根拠として「5」という数字が「霊数」として挙げられ、「5」こそ、哲学的な象徴数字としたと考えられる。
 「5」は、ギリシャ語で「ペンタド」と呼ばれ、偶数と奇数の結合体であると考えたからである。偶数の最初は「2」であり、奇数の最初は「3」である。そしてこれが「和」によって結合されれば「5」となる。そしてこれこそが、天上天下のあらゆる事象を表現していると考えたからである。
 したがってギリシャ人の間では、五芒星こそ、健康や光や活力は、総て五芒星から齎
(もたら)されると信じたのである。

 地上に生息する植物の多くの花は、五つの花弁を持つ植物が多い。したがって、自然界における安定を齎す数の象徴は「5」である。そしてこれが、裡側
(うちがわ)に正五角形を持つ五芒星こそ、自然界の完成を顕わした象徴としたのである。
 これは幾何学的図形をもって描かれる時、正五角形こそ自己の相似性として、外に向かって無限に発展する象徴としたのである。これこそが「5」を象徴した霊数だったのである。梅の花弁も、桜の花弁も、花弁は総て五つである。「5」こそ、植物の象徴であったのである。
 また世界地図を見ても、北米大陸、何米大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸という五つの大陸で構成されている。

 また『大成経』
(『先代旧事本紀』)の教義として、その根幹に据えられているのは「五鎮」である。
 五鎮とは、神・心・理・気・境を顕わす。他にも五極
(上天・下地・照日・輝月・光星)があり、五行(東木・西火・中土・南金・北水)があり、五生(裸物・毛物・羽物・鱗物・甲物)があり、五法(文則・武則・楽則・稼則.用則)がある。

 ピタゴラスは菜食の神秘主義者達をつくり出し、ベジタリアニズムをつくり出した元祖であり、神秘主義的な秘密結社の教祖的な存在と位置付けされている。それらの秘密結社の代表格がフリーメーソンであり、また薔薇十字団やイルミナティなどが続々と誕生した。

ベジタリアニズムを取り入れて、霊的神性を養った秘密結社。それは人間の持つ霊性が、血液サラサラのときに限り、高まり、昂揚するからである。

 そしてこうした結社では、肉食を一切行わず、獣肉、鶏肉、魚肉は一切食べず、また飲酒をせず、喫煙をせず、ベジタリアニズムに徹する事であった。
 では、今日の肉食文化の真っ只中にあって、ベジタリアニズム、あるいは穀物菜食という食生活が、なぜ実践されるのであろうか。
 これが実践される為には、何らかの有益な意味を見い出し、それに与
(くみ)する御利益を導き出すテキストが必要になる。穀物菜食のみをもって、有益な媒体を誘導するからには、何らかのテキストが存在しなければならない。また、この食思想に賛同する者を説得するにも、当然、テキストは必要であろう。

 そしてこのテキストには、自らの食習慣を変え、思想的な正食ガイドが附随されていなければならない。
 現代における肉食を中心とした動蛋白の栄養学思想や、飽食三昧に明け暮れる現代食文化には、多くの現代人が、何の疑いを抱いていない。国民の多くは現代栄養学を信奉し、日々の日常生活に明け暮れている。そして人間が殺した動物達の肉を喰らい、殺された動物の魂が永遠に安住できない現実をつくり出している。

 また、こうした人間と同じ性
(さが)を持つ動物を殺して、人間が肉食をしている間は、現象人間界から戦争は絶える事はないであろう。人間同士の争いや、戦争との因果関係は、結局、肉食がその元凶を齎しているのである。肉食は人間をイライラさせ、怒りっぽくさせ、辛抱や我慢を失わさせ、短気にさせて、「切れる状態」を作り易くさせてしまうのである。アメリカのなどの肉食国家では、また人間同士の争いも多く、社会は自然と訴訟社会と変貌していくのである。戦争を好み、好戦的で、力を正義と考えるのは、肉食文化が齎した申し児だったのである。

 また、肉食は戦争ばかりを派生させるのではなく、難病・奇病も派生させるのである。
 肉類を食べた場合、腸管から吸収されるものは硫化水素、アンモニア、及びその他の毒素であり、蛋白質等は殆ど吸収されない。
 肉食をすると繊維質の物資がないため、便秘症になり易く、腸壁内に停滞した便秘の原因を作っている腐敗物質が腐敗菌を発生させて、有害な毒素の吸収だけが盛んになり、躰を一層不健康へと導くのである。

 これらの毒素の影響で、血液は濁
(にご)り、動物性脂肪の為に粘り、汚血等の状態に至り、蜘蛛膜下(くもなっか)出血、痛風、神経痛、肩凝り、リュウマチ、動脈硬貨、大腸癌、その他の難病を招く原因を作るのである。そして結末は、ガン疾患と言う憑衣現象に陥り苦悩するのである。



●日本人が欧米食をすると早死する

 穀物菜食主義による粗食、あるいは少食は強運をもたらす重要な秘訣である。それは同時に血を濁(にご)らせないということにも繋(つな)がる。
 現代の食文化は欧米型の食事を模倣している。その食事の基盤は、「精白米」「肉」「白砂糖」「精製化学塩」であり、これらは全て胚芽欠乏等を齎して、生理的機能を根底から混乱させるものである。

 また精白米主義の危険は、胚芽欠乏食の不足にあり、胚芽を欠乏させてしまうということは不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル、酸素の欠乏を招き、生理的なバランスを狂わせかねないのである。今上げた胚芽の中には、高濃度の穀物が中庸
(ちゅうよう)を保つ生理的完全バランスの微量有効成分が含まれているからである。

 欧米型の食事の基本である「パン食主義」「精白米食主義」「肉食主義
【註】この中には鶏肉や卵はもちろんのこと、バター・チーズ、牛乳等の乳製品や魚類である鯛、鮃、鮪、鰤等の高級魚も含まれる)」「調味料主義(西洋風のソースやタレ)」の中には、植物性の胚芽の成分のかけらも存在せず、複合炭水化物と酸性物質だけが豊富であり、これらの摂り過ぎはミネラルと酸素の欠如を招くので、胃腸障害、腎臓障害、肝臓障害、心臓障害、便秘、痔疾、肩凝り、貧血、高血圧、糖尿病、思考力低下や痴呆症等を含む脳障害、自律神経失調症、不眠症、基礎体力低下(長時間の歩行に絶えられない)等の早老現象を招き、精白食性の種々の癌を起し易くなる。

 これらは精白米を食することで起る白米病であり、ビタミンB群の欠乏から起る病気で脳や神経系統に致命的な影響を及ぼす。精白米の中にビタミンB群が欠乏していることは、日清戦争当時陸海軍に脚気が蔓延し、当時は原因不明の病気と思われていて、約二万六千名に及ぶ将兵がこの病気で死亡している。特に陸軍は激しく、二万五千名以上が死亡するという状態に至った。

 この病気は当時謎のまま陸海軍の軍医たちに大きな波紋を投げかけ、陸海軍双方が自らの立場で議論を繰り返した。陸軍からはドイツ流の科学知識の実証理論医学に支えられた陸軍医・森鴎外
もり‐おうがい/名は林太郎。東大医科出身。軍医となり、ヨーロッパ留学。陸軍軍医総監・帝室博物館長を歴任。1862〜1922)がその筆頭に立ち伝染病あるいは風土病説を持ちだし、一方海軍は日本伝統の臨床学漢方学を提示し、イギリス流の医学を学んだ海軍医・高木兼寛たかぎ‐かねひろ/衛生学者・軍医。宮崎県生れ。イギリス留学後、有志共立東京病院(東京慈恵会医大の前身)を設立。白米食から麦飯に替えて海軍の脚気を追放。1888年(明治21)日本で初の医学博士号を受ける。1849〜1920)が臨床実験を繰り返した後、それは白米食に原因があるとし伝染病説・風土病説を真っ向から覆えした。

 事実、高木兼寛が唱えた白米食に原因があるとする説は正しく、海軍は白米食から麦飯に変えて、脚気を追放することに成功している。後にこの功績により男爵に推挙され、明治二十一年には日本初の医学博士号を受け、現在の東京慈恵会医科大学の前進であった有志共立東京病院を設立している。

 白米は非常に口当たりがよく、食べ易く美味しいものである。それが為にこれに一辺倒になってしまうことが多い。今日は更にその白米を精白して精白米に加工している。
 食通ブームの吹き荒れる中、肉と付け合わせて食べるのも精白米であるし、寿司のベースになっているのも高級な寿司用の精白米である。そして昨今は欧米型の食生活が依然と模倣されており、酸性体質を作る肉はよくない、肉食はコレステロールを増発させるなどといわれていながらも、その需要は一向に減る傾向にない。

 戦後欧米食の神話として吹き込まれた、「肉はスタミナのもと」という無智から起る神話は依然として信じられ、著しく血液を汚染させている。肉食によって血液は酸毒化が進み、コレステロールを増大させて動脈硬化を引き起こすのである。
 もし肉食がスタミナの元とするならば、果たして酸毒化の進んだ動脈硬化の中で、本当にスタミナが付くのであろうか。
 スタミナ増強の為に肉食を実行しても、その裏では躰が悲鳴を上げている現実があり、この相矛盾する実状は例外いなく、肝臓病、腎臓病、心臓病、精神分裂症等の弊害を齎すものと考えてよい。




●欧米が仕掛ける騙しの肉食文化

 肉の需要は欧米肉食文化と共に隆盛を維持し、更にその需要が促されている。しかし肉の特性はスムーズに消化されず、腸で腐敗し全身の飛び火するという事である。この結果、アミン、アンモニア、硫化水素といった腐敗食性物質は血液中に持ち込まれるのである。

 欧米文化の騙しをそのまま信じ、欧米を追及した食通料理は、血を穢し、魂と心を曇らせる厄介な代物であるだけでなく、実は早老現象
(以上排泄障害が起り、性腺を狂わせ、青少年期に既に成人病になる)を起こさせ早死を強いる食生活であるという事を忘れてはならないのである。昨今の多発する青少年の仕出かす性犯罪も、実は肉食に由来し、性制御の不安定から起こるものである。

 肉食主義者が概して短命なのは、その動物性蛋白質に含む腐敗物質が内蔵機能を低下させて老化を早めるからである。元々穀物菜食型の哺乳動物として誕生した人間は、肉食獣と違って、動物性蛋白質を還元する酵素が殆ど無く、また腸内の異常発酵を招く構造になっている。

 人間が肉を食べると、肉の分解によって生じた強酸類は血液を酸毒化し、新陳代謝機能を根底から狂わせ、性的な興奮ばかりを高めて、その為に深刻な排泄障害を引き起こす。また動物性蛋白質は便秘や腸内での腐敗菌発生を招き、尿酸、硫酸、リン酸、硝酸、塩酸等の有害な強酸類を作り出し、当然の結果として血液は酸毒症となり、その酸毒類を中和する為に、体内のアルカリ成分であるミネラルが著しく消耗させられるのである。

 また腐敗菌は、便秘を起こした場合、腸マヒの病因となり、肉類や乳製品から発酵された腐敗ガスが、再び腸に再吸収され、老化現象の最悪の状態である腸マヒ症を起こすのである。所謂、若剥げや白髪はこの腸マヒ症によって起こる病気である。

 また今日の若者が早熟なのは肉食文化の悪しき遺産であり、血液中の過剰な酸類は、性腺を極度に刺激して異常な性的興奮状態を作り出すのである。そして早熟であるということは、即ち早死であり、肉食はつまり早老食という事になる。




●カルシウム不足は小魚などの海産物から

 今日ほど病院施設、医薬品、医療機器が発達した時代はないであろう。これからも発達の一途を辿ると予想される。それのともなって多くの現代病や奇病が増えていくことも予想されてる。

 現代は大人も子供も何処か苛立ち、社会全体が苛立ち、地球上の生物全てが苛立っているように思える。一昔前に比べると犯罪は凶悪化し、世界は恒久平和に向かって前進しているような錯覚に陥りがちだが、実はその裏で逆現象が起り、心も魂も悪しき虎口に引き寄せられているというのが実状ではあるまいか。

 今、青少年のカルシウム不足が問題になっている。その為に苛々が募りちょっとした事で激怒する性格になってしまっている。訳の分からない事で暴力を振るうようにもなる。これは極度にカルシウムが不足しているためである。

カルシウムを補給するには、背中の青い小魚か、掌サイズの小型の魚類から摂取するのが一番である。そして骨やヒレを含めて「丸ごと食べられる」ということが、カルシウム摂取のポイントとなる。

 日本の将来を担う青少年からミネラルを奪い去る政策、特にカルシウムを奪い去る政策が打ち出されているのである。現代病や奇病が増え、医療費は年々増加の一途を辿る事が予想される。乳製品にはカルシウムが豊富であると嘘ぶかれ、それを信じて飲用している青少年の骨が何と弱いことか。入乳を一日も欠かさず飲んでいる中年女性の間には、骨粗鬆症が急速な勢いで忍び寄ってきている。

 これらの病気は戦前にはあまりみられなかったが、食生活が欧米化するとこれまで日本ではみられなかった病気までが多くみられるようになった。これらの病因は、薬や医療機器では治せない、もっと深いところに起因しているのである。それは丁度、日本政府が高度成長政策と引き替えにして、日本国民の健康を犠牲にして、「塩業近代化臨時措置法」を国会で通過させたように、有害である化学塩を庶民の人体に取り込んで、この塩に類似したものを「塩」と偽って市販している現実の中に、多くの現代病や奇病が「命の塩」のような顔をして人々の躰を蝕んでいるのではあるまいか。

 さてカルシウムであるが、牛乳でカルシウムを摂るという考え方は最も危険な考え方の一つである。急増するアレルギー体質や白血病はその殆どが牛乳による実害である。特に乳児が飲むミルクは危険性が大きく、また学校給食などで出されている牛乳は多くの児童の虚弱体質者を増やしている。牛乳に含まれる蛋白質の多くは人体に不要なカゼイン
Kasein/燐蛋白質の一種。牛乳の蛋白質の80%を占め、酸を加えると凝固沈殿する。栄養上重要なアミノ酸をすべて含む。チーズ原料・接着剤・織物仕上げなどに広く用いる)であり、これを常用するとアレルギー反応を引き起こす。

 更にこれを幼児が飲むと水分と電解質代謝の混乱が起こって、水膨れ状態になり、歯や骨が非常に脆
(もろ)くなる。実にカルシウムが豊富といわれる牛乳を飲みながら、青少年に骨折の多いのは、ここに由来しているわけである。

 また、ウルトラプロセス法という高熱殺菌処理をしているために蛋白質変性が起き、乳糖は乳酸菌を発生させる力を失っている。牛乳はミネラルの組成も人体向きではなく、それ程人間に不向きな食品である。
 カルシウムの摂取は努めて小魚や海藻類から求めたほうが良質であり、含有量も豊富である。




● カルシウム不足と低血糖症から起こる神経障害

 非行や暴力、怒りや残虐性は食生活の乱れから起こる神経生理学的な問題として話題になってきた。校内暴力、家庭内暴力をはじめとして起こる少年非行に、その大きな問題点の一つにカルシウム不足が上げられる。

浅間山荘事件。2月28日、警察機動隊、浅間山荘に突入作戦を強行する。 連合赤軍大量リンチ殺人事件。群馬県倉淵村で、小嶋和子、尾崎充男、加藤能敬、進藤隆三郎の四遺体が発見された。

 昭和47年3月12日、世間を騒がした連合赤軍の山岳アジトで、十四人の仲間を暴虐(ぼうぎゃく)な手口で殺害したリンチ事件も、野菜とカルシウム不足から起こったものである。
 彼等の食生活は百日間以上も一切の野菜を摂らず、インスタント食品や缶詰だけで過ごすという劣悪なものであった。このように著しいカルシウム不足は神経系に大きな障害をも齎
(もたら)し、精神が不安定になるのである。

 その結果、無表情で滔々
(たんたん)として残忍なことが意図も簡単に行えるのである。思考的には理屈ぽくなり、マルクス唯物論のように、勝つ為には手段を選ばない思考となる。
 当時のマスコミは、リンチ殺人事件に対し、「底知れぬ恐怖と独善」と称し、「理論武装より醜悪さを剥き出し」
(『朝日新聞』昭和47年3月11日付)という論評を掲載し、連合赤軍を全面的に否定する報道を展開した。
 また、浅間山荘での鬪いを密かに支持していた、新左翼陣営やシンパサイダーと云われる知識人は、その大量殺人の衝撃により、複雑な心境だった。

 さて、カルシウムは哺乳動物に対して精神安定剤としての役割がありこれが不足すると脱毛が起こったり皮膚障害が起こる。鼠
(ねずみ)にカルシウム欠乏食を与えて飼育すると最後は共食いを始めるという。

 このようにカルシウム欠乏は中枢神経を刺激して亢奮
(こうふん)状態に陥るのである。カルシウムが不足する大きな原因として、野菜類、海藻類、小魚などのカルシウムを豊富に含んだ食物の摂取不足と、白砂糖の大量摂取が上げられる。そして恐るべきは、白砂糖などによる低血糖症である。

 現代社会の側面には、怒りやすい、切れやすい、感情的になるなどの性格の根底には「低血糖症」という、白砂糖から来る病気が隠れている。一日にコーラなどの甘い清涼飲料を何杯も飲む人は、既に低血糖症患者である。
 また低血糖症疾患の恐ろしいところは、直ぐカーッとなって、感情湯的になったり、自分を抑えるということが出来なくなって、前後に見境をなくすことである。こうした症状は、既に戦後の高度経済成長期前後に、発症の起因があったと言えよう。




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